輪輪逍遥

とある西洋古道具屋のおやじの、仕事を離れた主に自転車などにまつわる趣味の話
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写真家を訪ねる
企画中の展覧会用の写真などを見せてもらいながら、いろいろ話を伺った時の事。いや、プロの仕事というのは凄まじいものだと思い知らされた。コマーシャルフォトなどと違い、一瞬その時しか無いという瞬間を切り取った仕事のすごさ。そこに至るまでの執念。
 企画中の話なので詳しくは書けないけど実現したら絶対に見逃せない展覧会になる。まあ、素人の自分が力んでも仕方ないけどね。誰でも、お気軽、デジタル、難しい事しんどい事はさけて通りましょうの世の中だけど、本物のすごさというのは絶対にある。何となくとか曖昧なもんではないね。

僕が撮っているのは偽写真。でも偽写真でも撮り続けるよ。楽しいから。こそこそやろう。
| photography | 00:28 | comments(0) | trackbacks(0)
写真の話
文章が下手なものだから,写真が無いとブログを書いちゃいけないような気がしてたんですが、だからといって何も更新しないよりは下手な文章でもましかと思って書き込んでます。

それで写真はないけど写真の話です(笑)

購読している新聞に月に一回ぐらい広告紙が折り込まれるのですが,表紙がいつも美人の女優さんのかなり大きな写真なんですね。これを見ていつも,どうしたらこんなに美しい人を、こんなにも醜く撮れるんだろうと疑問に思っていました。書いてある名前を見ないと別人かと思う事もしばしばでした。
(お断りしておきますが,これはあくまでも僕の個人的な感想です。かなりの技量のある人がそれなりの機材を使って撮られたものだと思います。撮影者をけなす目的で書いてはいません)

その理由が写真家の横木安良夫さんのブログを読んでいて少しわかったような気がしました。(その記事はこちらです)

結論から言うと,その写真はおそらくかなり大判のカメラ(4x5とか8x10など)で撮られた物ではないかと思われます。このようなカメラは非常に即物的にその存在を写しとる物だそうです。ちょっと前述の記事から引用すると
たとえばポートレイトを撮るとき、8x10カメラで撮ると、表情なんてどうでもよいような気がする。さっき書いたことだが、そのカメラの前にたち、克明に複写されただけでもう、なんでもいいような気がする。ちょっと醜く写っても、気のないように写っても、それはそれだなと。

だそうです。(できればリンク元の記事を読んでくださいね)

これを読んで非常に合点が行きました。僕は非常に主観の強い人間です。おそらく人の顔さえもありのままではなく,自分の中で再構成したイメージで記憶していると思います。そのせいか人の顔を覚えたり見分けたりするのが得意ではありません。

写真を見る時も写実性の高い物より,イメージの喚起力の強い物により強く惹かれます。そういった物に,逆説的ですが、よりリアルさとか存在感を感じます。ところが大型カメラの描写力というのは,こちらのそんなセンチメンタルな感覚をぶっ壊すような破壊力があるのですね。

変なことを言いますが,死体って凄くリアルですよね。こちらの思い入れとかそんな物を弾き飛ばすような物としての存在感にたじろぐ事があります。大型カメラで撮られた写真に時折感じる冷たさ面白くなさは、それに近いのかもしれません。死体のようにリアルな人物や風景と言ったら言い過ぎでしょうか。大型カメラにのめり込んでいる人のブログを時々見るのですが,僕が思い描く写真としての面白さが全くなくて,この人は何が面白くて,こんな無味乾燥な風景を撮っているのだろうと疑問でしたが,多分大型カメラ独特の魅力に取り付かれているのでしょうね。

大型カメラの事ばかり書いてますが,じゃあ普通の35ミリサイズのカメラはどうなんだと言うと,こちらは僕の好みにあう,空気感とか雰囲気が写るカメラという事だそうです。どちらが優れたフォーマットかという問題ではなくて,全然違う性格の機械という事ですね。昔から35ミリのカメラに馴染んでいたので大型カメラの写真に違和感があったというわけ。

それでは今流行のデジカメはどうなんだと言うと,非常に小さいフォーマットのくせに、目指している性能はちょっと上のブローニーサイズなんかのカメラの物というちょっと不思議な事態になっているようです。つまり粒粒が(デジカメの場合はノイズ)が目立たないヌメッとした写真が写るのが良いとされている。デジカメの写真で感じる違和感はまさにこの部分で,なんとなくぬるっとした変な描写が,写真とは思えない気持ち悪さの原因になっている気がします。

そんなデジカメの不都合さを解決する方法を前述の横木さんは方法論として展開しています。それはまさに目から鱗のテクニックです。長くなりましたので、関心のある方は氏のブログのあちこちを読んでみてください。

僕は読んでから,デジカメで物を写すのが非常に楽しくなりましたし,最新の機材にも興味がわくようになってきました。といっても相変わらずマニアの人がこだわる性能なんかは全く興味がないのです。歪みがないとか光量落ちがどうしたとか,増感するとノイズが目立つとか,そういった欠点はむしろ無いよりは有った方が良い。それよりはその場の空気感とか物のたたずまいが写るかという事の方が興味が有ります。

完璧でしみひとつない左右対称の顔の美人よりも,ちょっとぐらい曲がった顔でも、ふと首を傾げた時に思いがけない表情をするような味のある女性に会いたいと思うのであります。あんまり関係ないか。

随分と長々書きましたが最後に、「結構な能書きを垂れる割にはつまんねえ写真しか載せてないじゃねえか」と言うつっこみは勘弁くださるようお願いしときます。
| photography | 01:40 | comments(0) | trackbacks(0)
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